
こんにちは。株式会社ADZONEの植田です。
本日はGoogle広告での検索ネットワーク面でCVが取れすぎる問題についてお話します。
「取れすぎる」と言っても良い意味ではなく、実際には問い合わせはされてないけど、管理画面では発火している、というケースです。
運用者としてはぬか喜びになってしまう経験を皆さんもしているのではないでしょうか?
ちなみにこの情報は2024年11月時点での情報です。
このような注意書きをしたのは、恐らくこの事象は今後解消されていくだろうと予想しているから。
先日に書いた「Meta未成年配信でのCV不調について」のように今後解決されないだろうと思われる事象とは異なるためです。
検索ネットワークって?
検索ネットワークとは、Google、Yahoo以外の検索エンジンで検索された際に表示される広告です。
例えば下記のような検索エンジンが該当します。
- BIGLOBE
- goo
- Nifty
- dmenu
- infoseek
- OCN
- Mapion
- All About
- Youtube
例えばNiftyでは下記のようなイメージで広告が配信されます。

ここ数年でGoogleの運用手法も大きく変わり、Metaの考え方に近いように感じています。
何が近いかというと、「ターゲットをできるだけ広く取り、AI最適化に任せた方が成果が良い」という考え方です。
その観点からはこの検索ネットワークについては絶対につけたほうが良く、Googleも推奨しているのです。
しかしながらそのCVは多くの場合、フェイクであることが多いのです。
実際のお客様であった例
私が運用をさせていただいているお客様のアカウントにて下のような数値になっていました。

赤枠の部分を見てみてください。
費用消化はあまり変わっていないにも関わらず、Google検索ではCPAが¥29,957、検索パートナーでは¥3,855です。
その下のキャンペーンではGoogle検索の方が圧倒的に費用消化しているため、問題ないのですが、上のキャンペーンでは検索パートナーにインプを半分程度取られている状況です。
このCVが本当に問い合わせがあるCVだったら万々歳なのですが、お客様に確認をしたところ、「この増え方は実数と乖離している」でした。
また、検索パートナーはCPCが劇的に安く、CPMも安いことからインプ量も非常に多くなっています。
こうなると先月との比較もしにくいですし、どう考えてもノイズです。
一方で下のキャンペーンはGoogle検索がメインとなっており、正常稼働しているように見えます。
これら2つは何が違うのでしょうか。
検索パートナーが増えるのは兆しがある?
今回のケースでは検索パートナーが増え始めるキッカケがありました。Pmaxです。
Pmaxも検索パートナーと同様にフェイクCVが多くなりませんか?
今回このお客様ではPmaxをスタートして以降、徐々に検索パートナーへのインプが増え始めました。
つまり、P-maxでとれたCVの属性をAIが学習し、その方向性で最適化を始めた結果、徐々に検索パートナーが増え、更にそこでCVがとれたため、どんどん増えていく、というルートです。
別のお客様のアカウントではPmaxを稼働させていなかったのですが、恐らく上記と同様で、何かのキッカケで検索パートナーでCVがとれたことで最適化の方向性が変わったと推察できます。
検索ネットワークで取れやすいCV
私が運用をしているアカウントでは検索ネットワークにて取れやすいCVというのが存在します。
それは電話CVです。
thanksページの読み込みCVとは違い、電話CVは「電話ボタンのタップ=CV」と設定しているものです。
他にも「LINE友達追加ボタンタップCV」なんかも増える印象ですが、何故か電話CVが最も増えやすいCVとなっています。
どうすればいい?
具体的な対応策を示せず申し訳ないのですが、私は今のところ「検索パートナーをオフにする」という選択をとっております。
検索パートナーに最適化がかかり始めると、CPM、CPCの安さからどんどん加速します。
そして検索クエリにも変化が見え始め、実数としてのCV数が減少していく結果につながるのです。
Google検索のみにすることでCV数は下がりますが、お客様の実になるCVでないと意味がありません。
ここは潔くCV数を減らし、実数を上げていく努力をすべきだと考えております。
今後の予想
冒頭に申し上げた通り、恐らくこの問題は解消されていくのではないかと思っています。というかGoogle先生を信じていますw
ただ、このフェイクCVが悪質な業者がやっているbotであるならば解消は困難なのかも?とも思うのですが、非常に多く起きている事象であるため、恐らくGoogle先生は頑張ってくれるでしょう。
今後、新しいアカウントがスタート時には検索ネットワーク面はオンにする予定なので、アップデートがあればお伝えいたします。
それではまた。