近年、退職代行サービスを利用して会社を辞める人が増えています。
新入社員が、入社初日に退職代行で辞めてしまったという冗談のような話も耳にします。
せっかく採用活動を頑張ってきても、すぐに辞められてしまったらたまらないですよね…。
企業側としては単に「若者の我慢が足りない」などと片付けるのではなく、なぜ社員が退職代行を利用するに至ったのか、その背景を深掘りすることが重要です。
この記事では、退職代行で辞められてしまう会社に共通する特徴とその原因について考えてみます。
コミュニケーションが不足している職場
社員が退職代行を選ぶ理由として多いのが、上司や同僚とのコミュニケーション不足です。職場の人間関係が良好であれば、直接「辞めたい」と伝える心理的ハードルは低くなります。しかし、以下のような環境では退職代行に頼るケースが増えます。
- 意見を言いづらい閉鎖的な雰囲気
- 上司が部下の話を聞かない
- 社員同士の疎通が薄い
このような状況下では、社員が直接上司に辞意を伝えること自体が精神的負担となり、退職代行を利用せざるを得ない状況が生まれます。
ブラック企業体質が蔓延している
退職代行が選ばれる背景には、ブラック企業体質が影響している場合も多いです。たとえば、以下のような環境が挙げられます。
- 長時間労働やサービス残業が常態化している
- ハラスメント行為(パワハラ、セクハラ)が横行している
- 法令を守らない労働環境
こうした職場では、社員が「もう直接話し合う余力もない」と感じてしまい、第三者である退職代行に頼ることになります。
退職を阻止しようとする企業文化
退職代行を利用する人の中には、過去に退職を申し出た際に強い引き留めを受けた経験がある場合もあります。例えば、
- 恫喝や説得で退職を阻止しようとする
- 辞めることを非難し、罪悪感を植え付ける
- 手続きを故意に遅らせる
このような企業では、社員が「直接言うとまた引き留められる」と感じ、退職代行を選ぶことが増えます。
会社が取るべき対策とは
ブラック企業体質であるということは当然改善すべきですが、ほとんどの会社はしっかり労働基準法やコンプライアンスに遵守していると思います。
ですが、
- コミュニケーションを増やそうと飲みに誘うのはよいのか
- 会社行事は強制なのか、飲み会に残業代は出るのか
人と人との問題なので、労働基準法を守ればいいという単純な話ではありません。
ではどのように対策をすべきなのかについて考えました。
新入社員の退職は入社前とのギャップにある
何年も働いた社員が辞めてしまうのには、評価がされない・感謝が感じられない・会社のやり方に疑問があるなど様々な要因が考えられます。
しかし、新入社員の絞って考えると、その理由は『入社前とのギャップにある』と考えられます。
こんなはずじゃなかった、こんなことだとは思わなかった、というものですね。
入社後のギャップをなくすための発信活動が大切
- どのような業務体系なのか
- どのような仕事内容なのか
- どのようなオフィスなのか
このようなごく普通の内容から
- 飲みに行く人はどれくらいいるのか
- 会社の行事は年何回あるのか
- 入社直後はどのような仕事をやるのか
など、少し踏み込んだ内容までをSNSで発信することで、新入社員が入社直後に辞めてしまう可能性を減らすことができるのではないでしょうか。
弊社では広告を通じて、採用活動を強化する支援を行っています。
上記のようなことをすべて発信するのはやや難しいかもしれませんが、働きやすい環境つくりと、その発信はセットで行っていくことが重要です。
今回は話題の退職代行について触れて考えてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。